先ごろからの、のぼり旗の柿渋染依頼に火がついて息子ののぼり旗を染めています。
五月の風になびいてよく乾いてくれるので重ね初めが楽です。
紫外線の多いこの時期が柿渋染には最適ですから。
写真に写る我が家の家紋は違い升。
その下に息子の名前が書いてありますが『翔』がついてます。
私の実家より送られたもの。
重機を出してもらって一対ののぼり旗と鯉のぼりの3本の旗が建った時、両家の親がそろい、立派な跡取りができて安心したと空を見上げて喜び合ったこを思い出します。
息子を乳母車に乗せて写真撮ったけどどうしても竿しか写せなかった。
無理に入れると写真の中にゴマ粒位にしか写らなかったこと思い出します。
昔はお祝い事が派手で無駄だと思っていました。
けれど今でも鮮明に思いだすには必要なことだっただと今は理解できます。
節目節目でいろんなお祝いをしてくれた親がどれだけ経済的に無理して娘のメンツを保ってくれたかってことも。
柿渋染めしながら改めて親へ感謝です。
父は今年17回忌。
母は病院暮らしも4年目。
毎週1回面会に行くのがせめてもの親孝行と思っていますがコロナの影響で既に3か月面会できていません。
時折、胸が締め付けられるように悲しくなります。
五月は私の生まれ月。
毎年、五月は意識して念入りに暮らすようにしています。
そして月の終わりにはまた一年頑張ろうと思ってきました。
今年はコロナの影響で教室を閉め人と会うことも少ないの自分だけの充実した生活が続きます。
大変な思いをされている方が多い中、申し訳ありません。
もちろん私も教室閉めていますので2か月間収入無しで悲しいのですが家賃を払わなくていいので食べていくだけなら夫婦二人何とかなります。
それと例の10万円がありますからね笑
仕事の方は羽糸と苧麻の透ける織物から得意なウールの仕事に移りました。
前に紡ぎ貯めておいたものです。
ポロアス、ハーフブレットのミックス。
これは教室の皆さんが使った後の半端な原毛です。
100グラム以下だと使いにくかったりしてどうしても余ります。
でもね、残り物には福がというより私の腕がありますので、お任せあれです笑
これ細いんですよ平均14番手です。
これをさらに追撚りしてやや強撚のさらりとした巻物にします。
これが五月の最後の仕事になりそうです。
後、6月の教室再開に向けてエアコンフィルターの掃除も忘れず。
今朝の散歩道。
お釈迦様のわきの甘茶の蕾が大きくなっていました。
これで甘いお茶を作って旧暦の花まつりの振る舞いにするのですが今年は中止だったね。
今日、緊急事態が全国で解除されるらしいけど、これからの生活はどう変わっていくんだろうと田舎でのんびり暮らしている私はぼんやり心配しています。
皆さんがするりと日常を取り戻されるのを祈っております。