
先ずはこの企画の始まりの話しです。
私が住む小郡市は南北に宝満川があります。
宝満川は隣の久留米市の筑後川(日本三大河川のひとつ)へと続きます。
この川の両側に棚機乙女を祭る七夕神社があり川を挟んだ反対側には牽牛を祭る老松神社があります。
中国の七夕伝説になぞったこの環境をもとに小郡市は七夕の里をキャッチフレーズに町おこしをしています。
私も平成7年7月7日のイベントの折から『七夕織り』と名付けて麻を使った夏の涼しげな織物を小郡市の物産として作っていましたが
今ではすっかり熱が冷めておりました。
最近、小郡市の地域おこし協力隊さんとお話しする機会があり七夕織りを始めたいきさつなど話しました。
小郡市は昔苧麻を献上品として納め、戦争中は軍に苧麻を納めていたこと。
それを知り七夕神社にまつわる宝満川に自生している苧麻を使って七夕織りと名付けて織ってきたことなど。
その協力隊の宮本さんが小郡市内の居酒屋さんをマイおちょこを首にぶら下げて巡る「おごおりカッポ」というのを計画中でおちょこホルダーなるものを七夕織りで作ってもらえないかと尋ねてきました。
いろいろ話を聞いているうちに町おこしの企画ならば私が作って納めるのではなくボランテァで集まった人達で作ったら面白いかと二人で盛り上がりました。
なんと企画が通りました。
参加された方が植物から繊維を取りだし糸にして機織りする体験を通して小郡市の事を知ってくれることが町おこしの原点ではないかと考えるところも大です。
名付けて「宝満川から布を織る」
これから9月まで月2回、翔工房に集まりおちょこホルダーになるまで頑張ってもらう方を募集したところ定員10名はあっという間に集まりました。
7月5日に第1回を開催しました。

苧麻の皮を剥ぐところから。

取りだした繊維を繋いで糸にする。

織ってみる。
初回は午前中だけでまだほんのさわりだけ。

それぞれが作った糸は次回20日までお預かり。
初回は短時間だったので前日にに宮本さんと採ってきた物を使いましたが次回はとっておきの場所に行って自分たちで刈り取ってもらいます。
すでに「糸にならない」とため息ついている方もおられますが頑張ってほしいですね。
これからの開催日
7月20日
8月10日
8月24日
9月7日
9月21日
ご興味のある方は若干名参加可能です。