
結んで(トルコ結び)

毛足の長さに応じた板などに結び付けるようにすると長さが揃うし早い。

押さえの緯糸を三段織って鋏で切る。

一段結んで切って20分位。
いつ終わるともしれない迷路をさまようような作業もやっと終わりが見えてきましたww

あと10㎝のところにendと書いてある笑
事の始まりは昨年の「ITOBA vol.1」が終了した時から。
具合が悪くなるくらい頑張ったはずのよこ二重織りのタペストリーが気に入らなくて解体を決意。


複雑に入り組んだ糸を解くのは根気のいる仕事。
先ず横に15㎝位づつ切り離して経糸を引き抜く。
経糸の押さえが無くなった緯糸を(緯糸二重織りでしかもつづれ織りにもなっている)乱れないように解く。
この生産性のないただ面倒な仕事をしたのは私ではありません。
週3日通ってくれる助手の井手さんが1か月かけて見事に元の糸の塊にしてくれました。
私の手となって陰で私を支えてくれる彼女にはいつも感謝。
どうして解体しなければいけないのか?
もったいないからいやだと言うのを説得して考えがあるからと無理やり納得してもらっての事でした。
(確かに影も形もなくなった時一番悲しかったのは私でした笑)

解体した糸はすべて茜染の手紡ぎ糸でした。
切り刻んだ糸を再生する技法として選んだのがノッティングです。
出来上がりのサイズは昨年より一回り小さい180㎝×200㎝と決めて制作に入ったのが昨年9月、、
ノッテングとなると予想では重量20kg、経糸のタコ糸の重さを加えると更に。
先ずは足りない分の染めから始めた仕事でした。
デザイン上、茜色以外の色も欲しかったので補充分は化学染料を使いました。
間に星のであい展、二人展をするという相変わらずのハードな仕事と並行しての作業でしたが何とか終着点が見えてきました。
あと10㎝。
織って機から下した時が楽しみな反面、柄が合わなかったらどうしようという不安も。
ITOBA展に出せる作品になりますように祈。開催は昨年と同じ福岡アジア美術館です。
4月18日から23日までです。
良かったら観に来てくださいね。
