4月29日からのオープン工房は本日終了いたしました。
オープン工房は外部の方に向けてではなく工房生に連休を利用して週1回ではできないことを数日かけて習得してもらうために始めました。
特にウールの草木染は2日も3日もかけて丁寧に染めることによって糸や原毛の風合いを損ねることなく鮮やかな色に染めることができます。
今年は柔らかいウール糸をなるべくフェルト化しないように草木染するポイントを知ってもらうことが私のなかでのテーマでした。
酢酸の使い方にポイントがあるコチニール染めとアルカリ剤の使い方で鮮やかな赤になる茜の染めを丁寧に教えたつもりですがどうだったでしょうか。
勉強になった、参加してよかった、楽しかったと思ってもらえたら嬉しいです。
ひとつ残念だったのは買ったばかりのインド茜を使ったのですがどうも色素の含有量が少なかったようです。
最初に染めた方達の糸は私がいつも染めるような鮮やかな赤には染まりませんでした。
染色後の残液に色素はほとんど残っていなかったので媒染の問題ではないので次の日の方達には130%(染めるものに対しての茜の量)使ってもらったらやっといい色になりました。
植物染料の質の低下著しいですね。
事前に試し染めしておけばよかったと反省しています。
そして今年は連日、体験の方や見学の方が来られました。
作品展とは違う翔工房の勉強中の様子をご覧いただきましたが如何だったでしょうか。
うるさい先生だと思われたことでしょうね。でもその通り、いつもそうです。
それから運よくピザが食べられた方、お味はどうだったでしょうか。
皆が帰って行った後、今年もよくやったねと一人お茶しながら眺める工房の外。
麦畑が少し黄色くなってきました。
麦秋も近いですね。
さて、来週からの工房の日々に備えて明日だけはのんびりさせてもらいます。