道は何処までもこんな感じで舗装がしてあったり凸凹埃だらけだったり。3400メートルのヨトンラ峠へ向かう途中ヤクの群れと出会いました。ほどなくヤクの放牧キャンプを発見。
遊牧中の家族のテントの周りは何やら怪しい煙がモクモク。手前のテントの中で男性が何やらお経のようなものを唱えていました。
ガイドさんに聞いてもらったら暫くここに留まるので土地を清めてもらうために祈祷師を呼んで拝んでもらっているのだそうです。モクモクの煙は薬草をいぶしていたのでした。
テントの中には若いお母さんが小さな男の子を抱いて不安そうにこちらを見ていました。
脅かしてごめんね。
ヤクの親子がかわいい。
いよいよ染織が盛んなブムタン地方。
まずは高機でヤタ(ウール)を織るところと茜やいろいろな植物染料で糸を染めているところを見学しました。
単純だけど使い勝手がよさそうな4枚綜絖、、、作れそう、、、
色とりどりのウール糸はすべて植物染料
藍染もしてました。
ブータンの茜はインド茜と同じで蔓(茎)全体を使います。
茜の色合いのバリエーションが豊富でオレンジ色は皮をはいだもので染めるのだそうです。
いろいろ勉強になりました。
ここはお店もしていて外国人ツーリストが立ち寄るところなので染め場を見せてくれましたが、ブータンでは普通は染物をしているときは人に見せないそうです。見せると人の嫉妬心で色が染まらないと信じられているからです。。
また山道をいっぱい走って、やっと片面縫い取り織りの体験ができるレキロッジに着きました。
ここで3日間みっちりと織り体験することになるのです。やっとやっとでした。
もう旅も半ばに差し掛かったところで正直疲れが出てきていたのですがここで嬉しいサプライズ。
珍しいドツォ(石風呂)なるものに入ることが出来ました。
一日火を焚いて温めておいた石を水のタンクに入れてお湯を沸かし湯船に溜めて入る温泉です。
シャワーばかりの日が続いていたので嬉しかった~極楽!
お風呂に入る習慣のないブータンですが石風呂は農閑期のお楽しみだそうです。
温泉もあるそうですが、歩いて何日もかかるところだそうです。
夕飯はこれまた美味しいレキロッジ特製家庭料理の数々!ほっとして体も暖まったせいか格別に美味しかったです。
この日はやっとたどり着いた安堵感か、ぐっすり眠れました。
今度はやっと体験の事が書けます。