30年来心の片隅にしまっておいた風景がありました。
幾重にも重なる山を背に一人の男性が民族衣装を着て佇んでいるだけのモノクロの写真。
たぶん染織関係の本で中近東のラグなどの織物を紹介する内容だった気がします。
その後たびたび写真が脳裏によみがえりあの風景の中に入り込みたいと思い続けてきました。
たぶん一生行くことはないにしても想像するだけで心が静かになる風景でした。
ところが昨年ヤクランドの久保さんにお会いしてブータンの事を知り心の片隅に燻っていたブータン熱が出始め、ついには今年4月に翔工房に久保さんを招いてブータンの染織wsを開催するに至りました。
その時、初めての試みでブータンの織り体験を主体としたツアーを組見ましたのでいかがですかとお誘いがありました。
急でしたが工房生と夫の理解を得て参加することにしました。
実は私は海外旅行の経験がありません。興味もなかったし何より経済的に無理でしたから。
なのでパスポート取得から始まりました。加えてバンコクまでは一人旅ということになったものですからドキドキものです。
工房生にあれこれ旅の心得を伝授され持っていくものの心配までかけてやっと出発と相成りました。
果たして一人で入国審査なるものができるのかしらと萎えた気持ちで福岡空港に入り円をドルに換えて飛行機に乗り込んだらあら不思議、、もうどうでもいいやという気になって初めての機内食にワクワクしたり周りに習ってビールを飲んだり読書したりして4時間はあっという間に過ぎバンコクに着きました。
何とか約束のホテルに着いて、ほっ。
ここで成田組3人と合流して、翌日早朝カルカッタ経由でブータンの首都テンプーへ。
ここでさらに1泊。目的の手織り体験をするブムタンへはさらにもう1泊しなければ着きません。
続きはまた。