手織り枠で見せる織物。
29日から松楠居で行う翔工房作品展で展示する作品の一部です。
8人の研究生が今持っている力を出し切っての作品展です。
写真は今年、皆さんに課題として制作してもらった『手織り枠を使った織物』の一部です。
絶対パスは許さないからねと強制的に制作してもらったものです。
高機しか使ったことのない皆にとって、最初は何てことのない遊びのようなものと簡単に考えていたようです。
ところが一枚の絵画としてという制約をつけるととたん難しい課題となりました。
この手織り枠の試作品に私がノッティングとつづれ織りの技法で翔工房を織ったことで、二つの技法にとらわれてしまって何をしていいのやら分からなくなった人もいました。
日頃は素敵な巻物を作る研究生なのに自信を無くさせるような大きなハードルとなったしまった手織り枠。
自分を裸にしてさらけ出すような画家のような生みの苦しみを味わうこと、、、私としては3年目の研究生に課したテーマの一つでした。
まだ格闘している人も数名いますが明日の搬入には間に合うでしょう。(私も2枚目があと少し残っています)
8人分並んだら素敵ですよ。
あとは多くの方に観てもらいたいですね。
どうぞ会場に足をお運びください。