目を細めてみてください。蚊取り線香のような渦巻状の模様が見えますか。
せっかく手紡ぎにこだわって織り始めたストールですが模様がはっきりしません。
色の差がないのが原因です。
糸の時は塊なので充分に感じる色の差も、一本交互に織ったりする時はその差が半分になる(視覚的に)と思った方がいいのです。
更に真っ直ぐな糸なら良かったのですが、手紡ぎ糸の風合いも幾何学模様には邪魔のようです。
かえって面倒な作業になってしまいました。
本人もこんな筈じゃなかったと思っているでしょう。
私もうっかりしていました。
織り上がりを想定してあげるべきだったと反省しています。
けれど織り始めたものは仕方ありません。
柄を確かめながらの作業は大変でしょうが、最後まで気を抜かないように頑張ってほしいです。
意外とふわっと柄が浮かぶ繊細な作品に仕上がるかもしれません。
土曜日の教室が終わるとホッとします。
今週も皆の頑張りを見届けた満足感のようなものを感じます。
そしてぐるっと機を見回して反省もします。
教えるのは自分には合っていると思う反面、それぞれの自由な表現や素直に織りを楽しもうとしている気持ちに制約をかけている気もしています。
一生懸命だけではダメだといつも反省しているのですがなかなか上手にはなりません。
まだ続いているパウンドローズパスです。
皆それぞれの個性の花が咲いています。