八女灯篭人形
昨日家族と共に八女まで行ってきました。
紡ぎコマのことで八女に一軒だけあるコマ屋さんにお話を伺いに行ったついでに前々から気になっていた八女灯篭人形を観てきました。
どの地域でもやってるおくんち祭りですが、立派な舞台と鮮やかな人形遣いで祭りを盛り上げるという伝統を守り続けてきたひと達の想いが伝わってきます。
連れて行った娘も興味深く見つめていました。
あれこれ質問していましたが人形浄瑠璃の事はよく分かりません。
今日は2ヶ月間集中講習していたSさんの最後の日でした。
すでに紡ぎも手織りも出来る人でしたが
見るのも聞くのも始めての事ばかりだったそうで少し自信ありげの表情が曇る日々でした。
自己流という人に指導するのは素直に聞き入れてもらえてスムーズに進むのですが
教室でこんな風に習いましたと言われる人にそうじゃないと伝えるのは気が重くなります。
丁度期間中に制作された3点の作品の写真です。
左の作品の房はS字撚りの糸なのに最初の撚りを逆に撚っているので硬い房になっています。
紡ぎのときの繋ぎが悪くてすぐにすり抜けて苦労して織られたようです。
自宅で織られものです。
中はうちで織られたものですが耳が硬くてがたがたです。
指摘した時どこが悪いのかと不思議がられました。
綾織りはあまりやっていなかったらしく間違いが何箇所もありました。
訂正してくださいというとこれも初めてのことらしく大変だったようです。
右は3作目で風合いもよくまずまずの仕上がりになったと思います。
よくなりましたねと言ったら始めて褒められたと苦笑いでした。
前のところでは何も教えてもらえいなかったと言われていましたが
そうでもないと思います。
習う側の姿勢も大切なのだということを伝えました。
Sさん結局もう暫く通われることになりました。
私が教える時に注意している事。
正確にデータを取らせながら美しい布が織れる様に指導すること。
感性とか流行とかはご自由に。
手紡ぎだからとか手織りだからとかでごまかしているものは美しいとは思わない。
私はセンスがないけどといいながら素直な暖かい感じのする美しい布を織る人もいます。
そんな布を見ると幸せな気持ちになります。