日々新聞、テレビニュースで豪雨災害で被災された方々のこと、復興の様子がまだ生々しくて気落ちしています。
先日、被害の大きかった地区の近くに用事があったのですが物見遊山のように観るのが申し訳なくて迂回して行きました。
皆さん思いは同じで買い物に行く先々に義援金箱がありどれも気持ちがいっぱい詰まっています。
私もそんなことしか出来なくてごめんなさい。
このところ緊張することばかり続きます。
ひとつは福岡の伝統工芸博多織を学ぶ学校「博多ディベロップメントカレッジ」の生徒さんを翔工房にお招きしてお話をしたこと。
講義のテーマは「ものづくりを商いに繋げる為の地域資源の活かし方」とか。
入学して2年目を迎える生徒さんに私が織りを始めてから現在に至るまでのあれやこれやを質問にお答えするというかたちでお話ししました。
今のように手織りなど見向きもされなかった頃の話から織りで生計を立てる方法などをどこまで理解してもらったか分かりませんが正直にお話したつもりです。
話しの中で「せっかく勉強しても続けられる人はお金持ちで援助してもらっている人だけと卒業生に聞いたことがあります」と言う生徒さんがいて皆うなずいていました。
私の答えは、確かに思い浮かぶ作家さんたちお金持ちさんが多いけど私のように貧乏でも続けられましたよ、でした。
織りを続けていくにはまず自分の生活を立てること健康であること。
そして迷った時は自分は織りが好きなのかどうか自問自答してみること。
好きだったらどうにかして織りを続ける方法が見つかるはず。 等々
若い方が織りで生計を立てる夢がかないますように。
もうひとつはあるもくろみのために久留米絣の山村健氏を訪ねたこと。
大らかな幾何学模様と天然藍の深く澄んだ藍色が美しいと思うファンの私です。
何度かお会いしているのですが今回はお願い事がありお尋ねしました。
お話しすると潔い大胆な模様が得意な方とは裏腹にとても繊細な方です。
話の内容は先のこととして今回思い切って買ちやいました。
たてよこ絣の大きな〇です。
着物は着ないので服にします。
最後はこれも超高名な小倉の女性織物作家に同じお願いの手紙を書くのに3日かかりました。
想いを伝える言葉が見つからなくて、、こんな時もっと勉強しておけばよかったと今更言う情けない私です。
やっと投函して数日後お電話する予定ですが、たぶん撃沈するでしょう。
しかし、それを通過しないと果たせないあるもくろみを立てています。
空いた時間やっと織り上がった薄物の修正などしております。
細かい作業ですが糸を触っている時は気持ちが和みます。
縮絨で思い通りの模様が浮かびあがりますように。