遠いところから見学に来られたNさんがバックに忍ばせていたもの
それは紡ぎごま。
自分で栽培した茶綿を紡いでありました。
とてもとても細い糸です。写真の紡ぎごまの長さは15センチなかった気がします。
撚りも甘かったので経糸に使えますかと聞いたら使えるそうです。
Nさんは静岡県で三河木綿の勉強をして実際にその細い糸で反物を織られてたそうです。
いいもの見せていただきました。
ご主人の実家が北九州で2時間以上かけて翔工房を訪ねてくれたのですが、2歳の坊やも一緒でした。
小さい子供の相手をしながらでも糸が紡げるとは。
大きな立派な紡ぎ車がなくてもいいんですね。
むしろかっこいい。
この頃、翔工房には若い世代とのかかわりが増えてきました。
この前も福岡市内から電車を乗り継ぎして訪ねてきてくれたMさん。
彼女もイラストレーターでとてもおしゃれで都会の匂いがする人ですが、紡ぎや手織りや草木染めにとても興味があるそうです。
私の若い頃、物つくりに興味をもつ人はおおむね汚かったですが、今は違います。
皆、おしゃれです。
格好だけではなく流行りものに惑わされる事のない自分のスタイルを持っています。
今、若い世代に私が培ってきたものを素直に伝えたい そう思っています。
今日も休みなく傍らで修行している浜野さんに短い期間でどれだけ思いを伝えられるかとあれこれ考えています。